秘密のベールに包まれた「上野毛幼稚園」の特徴3つ

名門幼稚園
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こんにちは!お受験アンテナ編集部です。

今回の記事では、あの慶應義塾幼稚舎毎年10人以上も、コンスタントに合格者を出していることで知られるお受験界の超有名幼稚園「上野毛幼稚園」をとりあげ、いったいどういう秘密があるのかを探ってみたいと思います。


上野毛幼稚園とは?

慶應義塾幼稚舎毎年10人以上も合格者を出すなんて、驚異的な事実ですよね。
もちろん幼稚舎だけではなく、青山学院、学習院、雙葉、白百合、東洋英和、暁星、洗足学園といった名門小学校にも送りこんでいますから、卒園生の大多数が名門小学校に進学すると考えてもいいかもしれません。

しかし、実は上野毛幼稚園の保育内容はベールに包まれています。なぜか情報が極端に少ないのです。

ホームページには、「幼稚園の目標が、幼児時代の健康増進と人格の育成にあることは申すまでもございません。 幼児教育は、いわゆる教え導くのではなくて、温かい快い雰囲気の中において、自然の感化を与えることが最も大切なことでございます。本園は、園長をはじめ、教諭一同が正しい愛情を基礎として、自らよい感化を幼児の上に与えられますように修養し、努力いたしております。躾の点におきましても、単なる形式にとらわれず、しかも将来教養ある社会人として、世の指導者となるべき、人間的性格、習慣の育成には、細心の注意を払っております。」と記載してあります。

そして、「預かり保育・課外教室は行っていません」とも…。
つまり、特別な授業はしていません、というのが表向きなんですね。

本当にしていないのかもしれないのですが、その実態はよくわからないのです。

なぜか、幼稚舎、青学の合格者が多い!
なぜか、学芸会のできばえが小学生以上である!
なぜか、運動会で見せる運動能力が半端ない!
など、上野毛幼稚園の保育レベルの高さを示す現象はたくさんあります。

また、古くからのウワサで、幼稚舎の先生がわざわざ上野毛幼稚園に見学にくることや、慶應の先生が年長さんに「発達診断テスト」を行っていることなど、まことしやかにウワサが流れていますが、幼稚舎と上野毛幼稚園がどのようなお付き合いなのか、ガードが固く真実はいまだに不明です。

保護者も、親族がみんな高級外車に乗っている、夫婦で別の高級車を持っている、軽井沢に別荘がある、年に2回はハワイに行く、という漫画のようなウワサも厳然として残っていますが、ウワサだけとも言い切れないほど、セレブな方々の集まりであろうことは、説明会のおごそかな雰囲気からも感じられます。

では、そんなベールに包まれた「上野毛幼稚園」不思議を、お受験アンテナの視点で紐解いてみたいと思います。


PTAの存在が大きい?

ホームページにも保護者との提携として、「幼児教育の大きな力は、勿論お母様にありますので、PTAを組織し幼稚園と常に提携して、 お子様の幸福なご成長を願っております」と記載してあります。

実際に、保護者たちは、学期末の「園内大掃除」、 9月末の「運動会」、そして7月に行われる「子ども会」などに駆り出されます。(もちろん積極的に参加しない方もいらっしゃるようです)

この「子ども会」は、毎年PTA総会で、その年に開催するかどうかを決める「保護者が主催する会」で、その年によって、バザーやゲームなど、さまざまな趣向を凝らした運営がなされています。
特にバザーはなかなかの規模で、保護者の仕事に関連したグッズやパン、スイーツを始め、とても手作りとは思えないクオリティの作品が出品されるということです。

女性も働くことがあたりまえの昨今は、名門幼稚園の保護者でも仕事をもつ母親が多いものです。
しかし、上野毛幼稚園の保育時間は9時から13時。なかなか仕事と両立させるのは難しいように感じます。
また、園での出番が多いことも、専業主婦率を上げる結果につながっており、特殊な仕事以外のいわゆるキャリアウーマンの母親は、平均と比較すると極端に少なくなっているようです。

つまり、上野毛幼稚園の子どものお母様は、子どもと一緒にいる時間が長い。そして、子どもにじっくり向き合って、お受験を乗り切るということなのかもしれません。


幼稚舎受験対策をしてくれる?

課外授業も預かり保育もしないと標榜している上野毛幼稚園が、なぜ幼稚舎の合格者実績をコンスタントに維持しているのか?

もちろん慶應関係者の子弟が多いから合格者数も多いかもしれませんが、そもそも受験者数も大変多いことが推察されます。もしかしたら上野毛幼稚園の園児は全員幼稚舎を受験しているかもしれません。

その現象は、「上野毛幼稚園が、慶應幼稚舎受験を考えている家庭から選ばれている」ということを表していますよね。

なぜ慶應お受験を意識すると、親は上野毛幼稚園を選ぶのか? 
その理由としては、リトミック教育、絵画の時間が多い、言葉遣いにうるさい、などの日常保育そのまま幼稚舎の試験対策につながっていることが言えるのではないでしょうか。

幼稚舎の選抜方法はではペーパーテストがなく、行動観察、絵画といった集団テスト、運動テストだけとなっています。

たとえば、「大勢で音楽に合わせてダンスをしていて、音楽が止まったら、3人で手をつないで、3人一組になったところから座っていきましょう」といった課題が出ます。
これはその場で、どういう状況が生まれるかわからない、受験側からいえば大変リスクの高い課題です。
たまたま近くにお友だちがいれば、ぱっと手をつないで3人になれるかもしれない。でも、2人になったり、4人集まってしまったときにどうするか、その状況にどう対応するか、または全体を仕切る方が良いのかどうかなど、まったくわかりません。

しかし、上野毛幼稚園では、日常的に幼稚舎の課題を意識した遊びをさせているとしたら…。
子どもたちは落ち着いて、指示に従い、落ち着いてさまざまな状況に対応できることになります。
上野毛幼稚園は、幼稚舎での試験課題をアレンジして、毎日楽しく遊んでおり、慶應幼稚舎での課題である絵画などの時間も大切にしているようです。


3.紹介者が優先される?

上野毛幼稚園は、紹介者がないと入園できないこと、兄弟枠が確立されているのでとにかく長男長女はがんばらないといけないこと、などのウワサもいまだに根付いています。

もちろん、私立の幼稚園ですから、園としては、自分たちの教育方針への理解が深く、園側の求めるご家庭を集めたくなるのは当然ですよね。
その結果、紹介者を通じて幼稚園をよく理解した家庭の子どもを選抜するということが行われても、不思議はありません。

何しろ受験時はまだ2歳。子どもの本質を短時間で見極められるわけもなく、だったら親御さんをみて、上野毛幼稚園の方針に沿って選抜させていただきましょうということになります。

結果として、兄弟、卒園父兄関連を除くと、一般入園者枠はほんの少数となってしまうことになりますね。

少し前までは、上野毛幼稚園では、願書に添えて両親の学歴、職業はもちろん、祖父母の学歴等も書くなどと言われていたことがありました。
また、5月6月ごろの幼稚園見学の折りに、紹介状を持参して園長先生にご挨拶すべき、などと伝えられていた時期もあります。

さすがにネット社会となった最近は、そのようなウワサも消えてきました。
紹介者がいないと受験できないなどということはまったくないと言っていいでしょう。

ただ、いまだに情報が少ないことは事実です。


おわりに

いかがでしたか?

今回は、お受験塾をしのぐ実績をもつ名門幼稚園上野毛幼稚園について紹介しました。

情報が少なく、何かとベールに包まれながら、いろいろとウワサをされてしまうのは、やはりそれだけ注目されているからでしょう。

元々優秀な両親の遺伝子を受け継いだ優秀な園児が多く、さらに縁故がある方も多いため、進学実績がよい、というのが単純な感想ですが、それだけでは片づけられないものが上野毛幼稚園にはあると感じました。
それが伝統であり、上野毛幼稚園の文化なのかもしれません。

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