深窓の令嬢が通う「白百合学園幼稚園」の特徴3つ

名門幼稚園
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こんにちは!お受験アンテナ編集部です。

愛するわが子には、早いうちから良質な教育を受けさせたい。そう考えて小学校受験に挑むご家庭も多いとは思いますが、それでも日本全体から見れば、全体の数%とごくごく少数です。
そして、幼稚園受験ともなると、ますますその数は減ることでしょう。

少子化といえども、保育園にはなかなか希望通りは入れない今の日本。
しかし、幼稚園ならば家の近所に希望通り入ることができる、という認識があるようです。
そしてむしろ、集客に努力する幼稚園が増えているのも現実です。

そんな中で今回は、相変わらず高い倍率を維持している名門幼稚園白百合学園幼稚園を取り上げます。
昨今、女子校は敬遠される傾向が出ている中で、東京都千代田区という都心中の都心に位置する「白百合学園幼稚園」への希望者がいまだに多いのはなぜなのでしょうか?

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白百合学園幼稚園とは?

幼稚園から大学にいたるまで一貫して、キリスト教的精神に根ざした価値観を養い、神と人の前に誠実に歩み、愛の心で社会に奉仕できる女性を育成することを目的とする。これが白百合学園です。

1878年に来日した3人のフランス人修道女がまずは函館で社会奉仕と教育を始め、1881年に東京神田猿楽町に修道院・学校を新設しました。
建学の精神は、「キリストの愛の教えに基づく全人教育を通して社会に貢献できる子女の育成」

幼稚園が創設されたのは、1904年のこと。ホームページによると、保育の目標は「幼児にふさわしい生活環境を与え、その中でモンテッソーリ教育法による保育を行い、宗教性、知性、情操を養い、その人間形成のための生活習慣を確立させるとともに、ひとりひとりのもっている可能性を円満に伸ばすことに重点をおく」とありますが、「従順」「愛徳」「勤勉」をモットーとする学園において、そのスタート地点の幼稚園の教育こそ、原点を司るものでしょう。

白百合学園幼稚園では、受験の倍率は公表していないようですが、およそ10倍くらいではないかと言われているようです。やはり根強い人気があるんですね。

では、白百合学園幼稚園の特徴をお受験アンテナの視点で考えてみたいと思います。


1. 流行に左右されない

白百合学園の元祖お嬢様学校のイメージは、あながち間違いではなく、言葉遣い、身だしなみ、立ち振る舞いなど、最近の若者とは一線を画したものを感じます。その源泉は、流行に左右されることのない良質なものを選ぶという基本を守るところにあるようです。

幼稚園では、お弁当用のセットや体操服入れ、靴袋などをお母様が手作りすることを求められますが、キャラクター物は一切禁止!
最近は、こっそりとプロに発注するママも実は増えているようですが、そこは賢く、きちんとオリジナルのデザインで紺色を中心にかわいいアップリケなどで個性を出しているといいます。

夏冬の制服は伝統的な正統派のセーラー服。冬の帽子、オーバー、レインコートなどは黒。靴も黒革。白色靴下か黒タイツの装いを貫いています。体操服も上が白で下は紺色。
お弁当箱や水筒も、ピンク色などは許されますが、キャラクターものではなく、無地が主流です。

送り迎えのお母様たちも、ほとんどが紺。制服に身を包んだお嬢ちゃまの手を引いて、優雅な身のこなしで電車に乗る姿は、いやでも選ばれしご家庭の雰囲気を醸し出しています。

こうした「白百合学園幼稚園」の日常生活が、流行に左右されずにホンモノを見る目を養っていくのではないかと感じます。

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2. 身内を大切にする

白百合学園幼稚園の募集要項を見ると、願書の受付時間や面接日が「ファミリー」と「一般」に分かれていることがわかります。
ファミリーというのは、「ご家族の誰かが白百合幼稚園を卒園されているか、もしくは在園されているご兄姉がいる方」のこと。
「ファミリー」と呼んで、堂々と区別しているのです。

実際に、親子何代にもわたって「白百合卒」という方は多く、その点も入試に考慮されていることが実情です。
それだけに、一度ファミリーになれば孫子の代までファミリーとしての神通力があると思えば、そのご縁を大切にしたいご家庭は多いのではないでしょうか。

また、学校法人白百合学園は、東京の白百合学園のほかにも、函館白百合学園、盛岡白百合学園、仙台白百合学園、八代白百合学園、関町白百合幼稚園、白百合女子大学、仙台白百合女子大学と、全国組織になっています。
そして、湘南白百合学園、函嶺白百合学園は姉妹法人。
白百合ファミリーは、全国に拡がっているんですね。


3. 自立した女性を育てる

白百合学園幼稚園の教育の基礎となっているのは、モンテッソーリ教育です。
モンテッソーリ教育とは、イタリアで最初の女医となったマリア・モンテッソーリ博士が始めた教育法。モンテッソーリメソッドと呼ばれた彼女の教育は世界中に広まり、講演や書物も世界中で歓迎されました。
なぜなら、子どもの心身の発達についてのいろいろな法則の発見の上に打ち立てられているからです。

白百合学園のモットーのトップは「従順」ですから、おとなしくておしとやかな女性を育てるというイメージをもちそうですが、この従順というのは、自分の良心に従うという意味の従順なんですね。

モンテッソーリ教育で大切にするのは、子どもがいろいろなものごとに敏感になる時期の見極めと、子ども自身から湧き出てくる集中力
さまざまな分野で、子どもたちが興味をもち、集中しそうになったときをキャッチして、モンテッソーリをよく理解した先生方がいろいろな教材を使って、子どもたちの自主性に応える環境を与えてくれます。

その結果、自分の頭で考え、自分の身体を使って体験するという、自立した女性の基礎ができあがるんですね。

モンテッソーリをうたっている幼稚園や幼児教室はたくさんありますが、白百合学園幼稚園は伝統に裏付けられた「モンテッソーリを知り尽くした環境」に関しては群を抜いている幼稚園であるといえるでしょう。

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おわりに

いかがでしたか?

今回は、白百合学園幼稚園についてご紹介いたしました。

白百合学園幼稚園の子どもたちは、「ごきげんよう」「お先に失礼いたします」という言葉が自然に出てくるといいます。
親御さんの言葉遣いが、もちろん大きく影響することは否定できません。

選考方法は、運動面ではリトミックや簡単な運動など、知能面では指示作業と物の名前など、生活習慣では洋服をたたむことなど、行動観察では自由遊びや歌、リズムを見られます。

親子遊びもあり、保護者と一緒に遊ぶところを考査します。親子面接では保護者へ希望した理由や家庭教育方針、しつけ、宗教教育などが聞かれ、子どもには名前と普段の遊び、お手伝いなどについて聞かれます。

庶民には、少しハードルが高い白百合学園幼稚園。やはり名門幼稚園といわれるだけのことはありますね!

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