お受験界の希少種?「筑波大学附属小学校」合格マニュアル

有名小学校
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こんにちは!お受験アンテナ編集部です。

首都圏には私立小学校がおよそ100校あることをみなさんご存知でしょうか?意外と多いように感じますね。
しかし、それでも全国的には「私立小学校」自体は1.1%ほどですので、本当にごく一部の限られた人がお受験をしていることが分かります。

そして今回は、首都圏にはなんと10校しかない国立小学校のひとつ、筑波大学附属小学校と、その合格マニュアルをご紹介いたします!


そもそも筑波大学附属小学校とは?

筑波大学附属小学校とは、東京都文京区にある国立小学校です。お受験界では「筑波」「つくふ」などと呼ばれていますね。
2019年度の志願者に対する合格者の倍率は約29.6倍(男子約31.8倍、女子約27.5倍)と圧倒的な人気を誇っています。
国立のなかでは、東京学芸大学附属竹早小学校お茶の水女子大学附属小学校に次ぐ倍率ですね。

小学校情報

所在地:〒112-0012 東京都文京区大塚3-29-1
アクセス:東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷駅」より徒歩8分、東京メトロ有楽町線「護国寺駅」より徒歩15分
校長:甲斐 雄一郎
児童数:男女計896名

沿革

1873年に東京師範学校の附属小学校として設立。2018年には小学校創立145周年を迎えた。

教育方針

人間としての自覚を深めていく子ども、文化を継承し想像し開発する子ども、国民的自覚を持つ子ども、健康で活動力のある子どもを教育目標に掲げている。
2015年度から「『きめる』学び」をテーマとして目の前の問題に対して試行錯誤を重ねながら自分なりの考えや立場を持ち、率直に表現する「知的たくましさ」の育成を研究している。
また、初等教育の研究活動に注力し、「子どもの理解」を深めるよう努める。

特色

大学に附属していて初等教育の理論と実践について研究することを使命としている。その成果は各地の公立学校の教育活動への考え方や方法に大きな影響を与えている。
具体的には、筑波大学へ通う学生の教育実習の場の提供、全国の教育の長期研修受け入れや研究実践としてのフィールドの活用、公開授業や研究発表会などの発言の場としていて、門戸を開いている。
近年は、世界各国からの教育学者の参観も多く、海外への教育発信拠点校であるとともに、国際的な研究の発表の場にもなっている。

英語活動

3年生以上(週1時間)

授業の特色

教科担任制をとっており、各教科で教育研究を行いながら専門の教師が授業を行う。総合活動の時間は、グループを編成して「きょうだいタイム」や「探究」「独創」の時間など多彩なテーマに取り組む。

校外学習

3〜6年生は、清里高原の若桐寮を利用し、それぞれの学年で決まった山に登る3泊4日の清里合宿を行う。5年生はスキー体験を、6年生はと富浦海岸での遠泳と修学旅行を実施する。

体験学習

西東京市にある保谷田園教場にてさつまいもやじゃがいもの栽培、ぶどう狩りをして、勤労生産の意義と歓びを学ぶ。

入試データ

募集人員:男女64名(計128名)
学校説明会:なし
入試説明会:なし
願書配付期間:10月9〜11日 9〜12時・13〜16時
出願期間:10月15〜19日(消印有効) 簡易書留で郵送

提出書類:入学志願書、受験票、「振替払込受付証明書・検定料収納証明書」貼付カード、受付簿用シール、受験票返送用封筒(切手を貼付)
受験票交付:簡易書留で郵送(11月2日までに到着するように送付)
受付番号付番:願書受付順
月齢考慮:あり

選抜方法:第一次は抽選、第二次はペーパーテスト・集団行動・運動テスト、第三次は抽選
考査料:第一次は1,100円、第二次は2,200円
合格発表:12月21日 13〜14時30分(掲示発表)
倍率:男子約31.8倍、女子約27.5倍
入学手続:1月25日

考査の流れ:第一次選考(抽選)→第二次選考受付(出願書類持参)→第二次選考(ペーパーテスト・集団行動・運動テスト)→第二次選考合格発表→第三次選考(抽選)

第一次選考(抽選):11月9日 8時30分〜10時50分(女子)・12時〜14時20分(男子)
第二次選考受付(出願書類持参):11月16日
第二次選考(ペーパーテスト・集団行動・運動テスト):12月16〜18日のうち1日
第二次選考合格発表:12月19日
第三次選考(抽選):12月20日

編入学制度:なし
帰国生枠:なし
復学制度:所定の事由を満たした場合のみ可能(4年生の修了時まで)
出願資格:通学区域制限あり(東京都23区、西東京市、埼玉県和光市のいずれか)
公開行事:なし

※すべて2019年度入学者のデータとなります

学費

(入学手続き時納付金)
若桐会入会金:83,000円
後援会入会金:100,000円
若桐寮助成金など:43,600円
合計:226,600円

(年間納付金)
給食費:年額58,000円
学友会会費:年額7,000円
学級費:年額14,000円
若桐会会費:年額22,500円
災害対策備蓄費:年額2,000円
後援会会費:年額20,000円
後援会設備費:年額30,000円
水泳学校参加費:年額7,000円
合計:年額160,500円
※上記金額は変更となる可能性もあります

昼食

給食:週5回
校舎内の給食室で調理された給食

進学情報

中学校への進学状況:筑波大附属中学校へ約80%が内部進学
高等学校への進学状況:筑波大附属高等学校へ約80%が内部進学
大学への進学状況:内部進学制度なし

系列校

筑波大学・大学院
筑波大学附属高等学校・中学校
筑波大学附属駒場高等学校・中学校
筑波大学附属坂戸高等学校など


考査ガイド

考査日程:3日(抽選を含む)
受験番号付番:願書受付順
第一次選考:4〜7月生まれはAグループ、8〜11月生まれはBグループ、12〜3月生まれはCグループに分かれて、それぞれ抽選となる。ただし、A・Bグループはそれぞれ約300名が選出されることに対して、Cグループは230名が選出される。
第二次選考:一次選出者に対して、約30人ごとにペーパーテストと集団テストを行い、約15人単位で運動テストを行う。保護者は待機中に作文を書き、学校紹介の映像を鑑賞する。所要時間は約1時間。男女それぞれ約100人が選出される。
第三次選考:二次合格者に対して、抽選器を使用した抽選を行う。

ペーパーテストには、話の記憶・推理・思考などを出題する傾向があるため、しっかりと解答できるように準備しましょう。運動テストではクマ歩き、集団テストでは言語や巧緻性が出題されがちですが、念のため満遍なく準備をしておきましょう。また、ペーパーテスト前には集合部屋にて1人ずつ簡単な質問があり、保護者にはアンケート記入があります。
それぞれの通過率は、一次抽選は約21%、二次選考は約24%、三次抽選は約64%なので、抽選の要素がかなり大きくなっています。ご縁もありますので、自分たちにできる範囲で準備をしておきましょう。


過去の出題例

ペーパーテスト

・ウサギさんとサルさんのお話しを聞いて、天気や差した傘の本数、買ったアメの形を質問
・透明な2枚の正方形に線や図形が描かれていて、重ねたりずらしたりしたときのイラストを選択
・4マス×4マスに太い線・細い線・◯が描かれたイラストを見せて、太線に沿って折り曲げたときのイラストを記入

集団テスト

・5,6人のグループに分かれて、用意された紙コップをお城やタワーに見立ててなるべく高くなるように積む
・紙皿と折り紙、紐を使ってUFOを作成する
・クマの顔の一部が描かれた台紙に、別紙から手でちぎった耳をのりでつけたり、色を塗ったり、2つ穴に紐を通して蝶結びをする

運動テスト

・U字型のコースをできるだけ速くクマ歩きする(1人ずつ順番にタイムを計測する)

アンケート

・一緒に帰ってきた友達から、電車やバスの中でふざけていることを他の乗客から注意されたと聞いたとき、どのように指導しますか、具体的に記入してください
・クラスの中には色々な考えを持った子がいますが、そのような中でともに生活する上で、どのように指導しますか、具体的に記入してください
・学校の指導方針と家庭の教育方針が異なる場合、どのように考えるか、具体的に記入してください
・偏食しないように本校の給食ではアレルギーの子に対して特別な対応はしておりませんが、子どもへの伝え方をどのように考えますか、具体的に記入してください
・子どもが学校へ行きたくないと言ったらどうしますか、具体的に記入してください
・林間学校では体力的にも精神的にも厳しく指導しますが、これについてどのように考えサポートするか、具体的に記入してください
・たとえ仕事をしていても平等に、6年間のうち2年間は役員をお願いしていますが、このことについてどのように考えますか、具体的に記入してください

※アンケート記入の制限時間は25分間です


おわりに

いかがでしたか?

今回は、国立小学校の雄、筑波大学附属小学校についてご紹介しました。
合格するためには、高い倍率の抽選を通過する必要があるので、少したじろいでしまいますが、それだけ純度の高い教育が待っている学校です。
もしお受験を考えている方は、今回ご紹介した過去の出題例を参考に、対策をしてみてくださいね。

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