名門国立幼稚園「お茶の水女子大学附属幼稚園」の特徴3つ

名門幼稚園
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こんにちは!お受験アンテナ編集部です。

働く女性が増えてきた今、幼稚園保育園という選択は、今の日本の子育ての中で大きく価値観が分かれるところです。
仕事をバリバリこなしていたキャリアウーマンも、出産するとわが子の教育について真剣に向き合います。
夫婦間で話し合って、漠然と小学校受験、中学受験を視野に入れて子育てを始めると、現実には、保育園が主流なのだけれど、やはり有名私立幼稚園も気になる、というのが本音ではないでしょうか?

今回は、「日本を代表する名門幼稚園」の中でも、現在皇位継承第二位であられる悠仁さまが入園されたことで一躍その名をとどろかせたお茶の水女子大学附属幼稚園を取り上げたいと思います。


お茶の水女子大学附属幼稚園とは?

お茶の水女子大学附属幼稚園のルーツは、東京女子師範学校附属幼稚園
1876年に日本で最初の幼稚園として現在の文京区湯島、通称お茶の水に開園した幼稚園です。

つまりすでに140年を超える歴史をもつ、ホンモノの名門幼稚園
1923年の関東大震災で園舎が焼失したり、太平洋戦争で一時閉園を余儀なくされるなどの紆余曲折を経て、終戦後に当時は幼稚園教育の先駆けとなっていた3年保育が再開されました。
お茶の水女子大学附属幼稚園と名乗ったのは、1955年。そこからでも60年を超える歴史があるのですから、そこらへんの名門幼稚園を名乗るところとは一線を画していますね。

秋篠宮家が、悠仁さまのためになぜ学習院ではなくお茶の水女子大学附属幼稚園を選ばれたのか、理由はわかりません。
しかし、お茶の水女子大学附属幼稚園の教育方針に賛同していらっしゃることは間違いないでしょう。

ただし、女子は大学までつながっているものの、男子は中学校まで。ということで、実はお茶の水女子大学附属幼稚園は有名小学校へのお受験幼稚園と言われています。

では、そんなお茶の水女子大学附属幼稚園の特徴をご紹介します。


1. 日本の幼児教育の優れた成果を体現している

幼児期というステージを、人間の一生を基礎づけ、方向づける特別な意義あるものととらえ、子どもたちが心身ともに健康に、社会のかけがえのない一員として成長することを願いつつ、日々の保育に取り組む。それがお茶の水女子大学附属幼稚園のポリシーです。

クラスや学年などの集団のもつ力を大切にしながら、同時に、一人ひとりの子どもの個性みずから伸びていこうとする力を引き出し、寄り添いながら見守る。
それができるのは、人間活動の本質を多角的に追究するための教育と研究を行っているお茶の水女子大学文教育学部の存在が大きいと思います。お茶の水女子大学の出身者が教員になる。これがこの幼稚園の最も大きな強みでしょう。
要するに、一人ひとりの教師の資質が優れているのです。
三歳児、四歳児、五歳児それぞれの発達過程を理解したうえで、適切な教育を提供する。それは伝統に裏付けられ、学問的な研究を兼ねたお茶の水女子大学の附属だからこそなし得る教育なのではないでしょうか。


2. 教員のプライドが高い

上にも書いたように、お茶の水女子大学で教育を受けた女性たちが教員をつとめるお茶の水女子大学附属幼稚園で大事にしていることは、主役の子どもたちが生き生きと毎日を過ごせるように、環境を整えることです。
芋掘り、餅つき、豆まきなど四季の移ろいを感じることのできる行事や、遠足、運動会などの大きな行事も、園生活の自然な流れのなかに組み込まれ、子どもたち自身が楽しみながら進んで取り組めるよう、ひたすら環境を整えることに尽力しているのです。

これは、自分たちの幼児教育は間違っていないと、堂々と自信をもって言える教員たちがいればこそ。いい意味での教員たちのプライドの高さを感じます。
お茶の水女子大学の学生にとっても、この幼稚園は、保育、教育の実習と研究の場なんですね。
保護者のニーズを満たすことだけに右往左往する幼稚園にはできない教育方針だと言えるでしょう。


3. お受験塾に通わなくても合格できる

3年保育は男女各20名、2年保育は男女各10名。これがお茶の水女子大学附属幼稚園の募集人員です。

幼稚園から半径およそ3キロメートル以内に在住していること。保護者が送り迎えすることや、給食がなく、保育時間は他の幼稚園に比べると極端に短い、などなど保護者の負担は大きいにも関わらず、なんと倍率は男子が約11倍女子が約15.6倍となっています。

そこにつながるお茶の水女子大学附属小学校の倍率が、男子が約40倍、女子に至っては約60倍と、信じられないほど狭き門となっていることを考えると、幼稚園から推薦で小学校に行きたいと考えて受験を決めるご家庭が多いのかもしれません。
とはいえ、幼稚園から全員が無条件で小学校にあがれるわけではない、というのも厳しい現実です。

では、どういうお子さんが合格しているのでしょうか?

ポイントは一口でいうと、あいさつをきちんとする、きちんとお片付けをする、相手の目を見て話すなど、本当に基本的なことが普通にできているお子さんなんですね。
ですから、いわゆるお受験塾には通わないで合格された方も他の名門幼稚園に比べて多いのです。

具体的には、どのような選抜が行われるのでしょうか。

一次検定は、年齢別、男女別の公開抽選。子連れ厳禁で、保護者一名が参加します。その当選者が第2次検定を受ける資格者としているため、まずはくじ運が試されます。
抽選の方法は、大学講堂の壇上で1~100の数字が書いてある玉を抽選機に入れて、園長が抽選機を回し、たとえば11が出たら、11、111、211、311の受験者が当選となるそうです。
3歳児男女は各60人、4歳児男女は各40人に達するまで抽選を続けるということです。ここまでは気楽に取り組むしかありませんね。

第二次検定は、集団テスト親子の面接です。
集団テストの内容は、行動観察(自由遊び・親子遊び)。
積み木、風呂敷、おままごと、ぬいぐるみ、お人形、車、電車のおもちゃなどで、自由に遊んでいるところへ、保護者(1人)が入室し、約15分間親子で遊びます。また、歌をうたったり、リズム運動をすることもあります。

面接の内容は、受験生本人と保護者に対しての面接です。保護者は「両親でも可」となっています。所要時間はたったの10分ですが、繕っていてもプロの前では簡単にばれてしまう、とてもシビアな面接です。

子ども本人に対してのこれまでの質問例をあげておきましょう。
・お名前を教えてください
・好きな食べ物はなんですか
・今通っている保育園は何組ですか
・今日は誰と何に乗ってきましたか

そして、保護者への過去の質問はこのような内容となっています。
・幼稚園の行事には参加できますか
・食生活で気をつけてることはありますか、アレルギーはありますか
・お子さんは普段どのようなお友達とどのような遊びをしていますか
・育児をサポートしてくれる方はいますか
・本園を受験しようと思われたのはなぜです


おわりに

いかがでしたか?

今回は、お茶の水女子大学附属幼稚園についてご紹介いたしました。

一部では、お茶の水女子大学附属幼稚園では、研究対象に欲しい子を小学校、中学校それぞれの先生がお決めになるというウワサもあります。その年の研究テーマによって、合格となる子どもの基準は変わりうる、などという話も出ています。

とはいえ、優秀な教員が集まり、正しく美しい日本語で保育を行うのがこの幼稚園の伝統。昨今のギャル教員が幅をきかせる幼稚園とは、一線を画していることは事実でしょう。

くじ引きだし、お受験塾に通うことが有利になるわけでもなく、国立だから保育料は極端に安い。そんなお茶の水女子大学附属幼稚園は、やはり特別な幼稚園。運試しに受験してみるのも、いいかもしれません。

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