こんにちは！お受験アンテナ編集部です。
今回は、東京都世田谷区にある私立女子小学校の「田園調布雙葉小学校」と、その合格マニュアルをご紹介いたします！
そもそも田園調布雙葉小学校とは？
田園調布雙葉小学校とは、その名の通り「田園調布」×「雙葉」という最高のブランドを携えた有名小学校です。
２０１９年度の志願者に対する合格者の倍率は全国１６位の約４.７倍となっています。
中学校・高等学校までの一貫教育を前提としている女子校なので、田園調布雙葉小学校へ入学するということは、イコール生粋の雙葉っ子になるということです。
一般的に、田園調布雙葉小学校の子は、おっとりした賢い子というイメージなので、実際に学校説明会や公開行事へ足を運んでみることで、自分の子どもに合っているか確かめてみてくださいね。
小学校情報
所在地：〒１５８－８５１１ 東京都世田谷区玉川田園調布１－２０－９
アクセス：東急大井町線「九品仏駅」より徒歩１０分・東急東横線/目黒線「田園調布駅」より徒歩１５分
校長：南部 浩士
児童数：女子７４０名
沿革
１９４１年に、財団法人私立新栄女子学院雙葉第二初等学校として認可され、１９４７年には雙葉第二小学校と改称しました。１９５１年に、財団法人私立新栄女子学院は学校法人雙葉学園と組織変更を行いましたが、その後独立して、１９６４年には学校法人田園調布雙葉学園と名称を変更しました。学園創立としては２０１９年に７８年を迎えていますね。
教育方針
キリスト教の教育理念にもとづいた「神に生かされている人間の神秘に気付くように」「イエス・キリストの似姿として成長していけるように」「地球社会の一員であることを自覚して生きることができるように」という姉妹校共通の教育目標に向かって、児童・生徒の人間としての成長を目的としています。
校訓は「徳においては純真に、義務においては堅実に」としており、恵まれた自然の中で先生や友達、家族との関わりを大切にしながら、高校までの一貫体制のもとで教育を行なっています。
特色
基礎学力の向上を重視するとともに、少しずつ周囲に目を向け、より良い世界を築くために働きたいと願う子どもに成長していくよう指導しています。
通常の各教科のほかに宗教、英語、図書館の時間を設けており、宗教ではキリスト教の教えを通じて生きる意味に目覚めるため、英語では異文化の世界と親しむため、図書館では読書を通じてたくさんの人に出会うための教育を実践しています。
また、全学年で実施している総合学習の「ふたばタイム」では、日常の活動を通して、目指すべき人間像に近づけるように努めています。
クラブ活動
５年生以上は、週１時間バスケ、サッカー、卓球、バレーボール、ドッジボール、バトン、ダンス、器械体操、実験、絵画工作・イラスト、手芸、調理、アウトドア、散歩などの活動をします。
また、５・６年生の希望者が参加する聖歌隊もあります。
児童会活動
４〜６年生の代表委員会、計画委員会以外にも、美化、飼育栽培、体育、図書、保健衛生、宗教、報道など学年ごとに分かれた活動もあります。
英語教育
全学年が週２時間おこなっています。
校外学習
２〜６年生は社会科見学へ、４・５年生は林間学校へ、６年生はふたばスクールへ行っています。また、夏には宗教合宿も実施しています。
入試データ
募集人員：女子約６５名
入試説明会：６月１日・９月１４日 記念講堂にて（どちらも事前申込・９月１４日は説明会後に施設見学あり）
学校説明会：同上
願書配付期間：７月１〜３１日と９月３〜３０日の平日９〜１６時（土曜日は休み）
出願期間：１０月１日９〜１３時 窓口受付
提出書類：入学願書、「本校志望にあたって」、面接・考査票郵送用の封筒（切手を貼付）、入学考査料納入済書
受験票交付：簡易書留速達で郵送
受験番号付番：生年月日順
月齢考慮：あり
考査日：考査は１１月１日、面接は１０月１６〜１９日のうち１日
選抜方法：ペーパーテスト、個別テスト、集団テスト、親子面接
考査料：２５,０００円
合格発表：１１月３日 郵送で通知（ホームページ発表もあり）
倍率：約４.９倍（２０１９年度入学の合格者数に対する実際の受験者倍率）
入学手続：１１月５日 １０〜１３時
編入学制度：欠員が生じた場合のみ試験を実施・帰国生も同じ
復学制度：あり
公開行事：６月２９日にふれあい見学会があり、９〜１０時、１０時４５分〜１１時４５分のどちらかへ事前申込
備考：所要時間６０分程度の通学時間制限あり、５・６年生のみ土曜登校あり
※最新情報はホームページをご覧ください
学費
（入学手続時納付金）
入学金：２５０,０００円
施設拡充費：１５０,０００円
寄付金１口：１００,０００円（任意、３口以上）
合計：４００,０００円
（年間納付金）
授業料：年額５１６,０００円
施設拡充費：年額１６５,０００円
冷暖房費：年額８,５００円
後援会会費：年額７,５００円
合計：年額６９７,０００円
※上記金額は変更となる可能性があります
昼食
お弁当：週５回
進学情報
中学校への進学状況：田園調布雙葉中学校へほぼ全員が内部進学
高等学校への進学状況：田園調布雙葉高等学校へほぼ全員が内部進学
大学への進学状況：未公表
系列校
田園調布雙葉中学校・高等学校
田園調布雙葉小学校附属幼稚園など
考査ガイド
考査日程：１日
受験番号付番：生年月日順に年少者から
選抜方法：決められた受験番号順に２０〜３０人単位で誘導があり、約６人単位でペーパーテスト、集団テストを行なったあと、１人ずつ個別テストを行う
考査内容：ペーパーテスト、個別テスト、集団テスト、親子面接
所要時間：約２時間３０分
以前は実際にお弁当を食べる課題もありましたが、現在はなくなったと言われています。しかし、家庭でのしつけが出来ているかという部分は判断材料となってきますので、集中力を切らすことなく、落ち着いて臨むように準備しましょう。また、どのテストも少人数で行うため、一人ひとりじっくり見られることも念頭に置いておきましょう。
過去の出題例
ペーパーテスト
・ある決まりにしたがって玉の数が増えたり減ったりするマジックボックス問題が出され、ただしい玉の数を回答
・女の子が料理や掃除、洗濯など家事をするイラストを見て、それぞれの場面で使うべき道具を選択
・複数のイラストが並んでいるので、規則性を判断して空欄に当てはまるイラストを選択
・複数のイラストを見て、時系列を判断して空欄に当てはまるイラストを選択
・点線をなぞって魚のイラストを完成させる
・色鉛筆を使ってぬり絵
・立方体の積み上がったイラストを見て、特定の方向から見た図を選択
個別テスト
・知っている果物をできるだけたくさん言ってください
・5個の飴が入った袋を見て、開けるために必要なものや、分け方を質問
・好きな動物を理由とともに質問され、その動物の真似をする
・指示された場所から風呂敷包みを持ってきて、中身を確認後、風呂敷を結び直し元あった位置へ戻す
集団テスト
・試験官とあっち向いてホイゲームをする
・５〜６人のグループで相談してテーマを決め、ハサミやのりなどを使って島を作る
・作成した島の周りを音楽に合わせて踊る
・グループで相談して木を描く
・グループで相談して画用紙でできたケーキを作る
面接ガイド
親子面接：考査日前の指定日時に面接（校長や副校長による第一面接と、教師による第二面接あり）
所要時間：合わせて１０分程度
親子面接は、出願時に提出する「本校志望にあたって」という資料を見て進みます。提出した書類は必ずコピーを取っておいて、事前に内容を確認しておきましょう。
また、面接自体の時間が短く、なごやかな雰囲気で進みますので、学校側とのフィーリングをはかる意味合いが強いと言われています。決して迎合する必要はありませんが、なぜ田園調布雙葉なのか、どんな教育方針に共感しているのか、またそれは何故なのかなど、事前にしっかりと準備して臨みましょう。
過去の質問例
本人への質問
・お名前を教えてください
・この学校の名前を知っていますか
・この学校へ来たことはありますか
・お家ではどんなお手伝いをしていますか
・お家ではどんな遊びをしていますか、誰と一緒に遊びますか
・お家でお父さんとお母さんはどんなときに楽しそうにしていますか
・お父さんとお母さんにはどんなときにほめられますか、叱られますか
・大きくなったら何になりたいですか、それはどうしてですか
父親への質問
・本校を志望した理由を教えてください
・女子校の教育についてどのように考えていますか
・カトリック教育についてどのように考えていますか
・お仕事内容と、やりがいを感じることを教えてください
・父親としてお子さんへ誇れることは何ですか
・最近、どのようなことでお子さんを褒めましたか、叱りましたか
・子育てをしていて、幸せだと感じる瞬間はどんなときですか
・お子さんの将来へ期待することは何ですか
母親への質問
・お子さんの長所は何だと思いますか
・子育てをする上で大切にしていることは何ですか
・子育てでこれまで苦労したことは何ですか
・学生時代に打ち込んだものは何ですか
・社会に出てからのご経験を教えてください
・同じ女性としてお子さんへ伝えたいことはありますか
・最近、どのようなことでお子さんを褒めましたか、叱りましたか
・（共働きの場合）入学後しばらくは学校へ足を運ぶ機会が多いですが、大丈夫ですか
おわりに
いかがでしたか？
今回は、おっとりとしたお嬢様が通うイメージのある「田園調布雙葉小学校」についてご紹介しました。
親子面接ではフィーリング、と書きましたが、いざ学校へ提出する願書を書くとき、志望理由などを文章にしてみると、これで大丈夫なのかな…と不安になりますよね。
そんなときは、恥ずかしがることなく周りのいろんな方へ相談してみましょう。
たとえお受験に詳しくない方でも、読んでみてどんな印象を受けるか、意図が伝わりづらい箇所がないかなど、必ず学べることはありますよ。