12月に入り、子どもへのクリスマスプレゼントをどうしようかと悩んでいるみなさま。
こんにちは!お受験アンテナ編集部です。
個人的には、知育玩具ではなく「おもちゃ」をプレゼントしてあげた方が、良い意味でガス抜きになっておすすめですが、これもご家庭の方針次第ですね。
さて今回は、抜群の知名度を誇る「成城学園初等学校」についてご紹介いたします。
そもそも成城学園初等学校って?
成城学園初等部は、1917年に開校した東京都世田谷区にある私立小学校です。伝統があり、最寄駅が小田急線の成城学園前駅であることからも、その歴史を感じられますね。
受験倍率は公式発表されていませんが、推定では約3.9倍(男子3.4倍、女子4.4倍)と言われています。超人気校である慶應や青学、学習院よりも倍率自体は低いですね。
しかし、超高級住宅街に位置していることもあってか、お受験を考えるご家庭に限らず、首都圏に住む方ならば名前を知らない人はいないほど知名度があります。
そんな謎のベールに包まれた(?)成城学園初等部とはどんな学校で、合格するのはどんな子なのでしょうか。特徴をご紹介いたします。
1. 日本教育を引っ張ってきた伝統がある
成城学園初等部は、2年前に創立100年を迎えたほどの歴史があります。
長く続いているということは、それだけの理由があって然るべき。
特に特筆すべきは、実は成城学園初等部には『3つのはじめて』があります。
1つ目は、学芸会です。
1921年に日本で初めて小学生による『第1回成城・学校劇の会』が行われ、成城学園初等部から「学芸会」というものが全国の学校へ広がっていきました。
今では定番となっている学芸会は、成城学園初等部から始まっていたのですね。
2つ目は、スキー教室です。
成城学園初等部は、当時あまり馴染みのなかった昭和初期に、海外から有名な方を招いた指導も行っていたりと、かなり本格的にスキー教室をスタートさせています。
実は成城学園初等部に限らず、付属である中高も、スキーへとても力を入れています。
それもあってか、成城学園を卒業された方にはスキーが好きな方の多いイメージがありますね。
3つ目は、児童図書館です。
子ども達にたくさんの本を読んでもらいたい、本を好きになってもらいたい、という考えから、1931年に日本初の独立した「児童図書館」が誕生しました。
少し驚きですが、これだけ小学校があるなかで「はじめて」を持っているということは、素晴らしいことですね。
歴史が長いことに加えて、伝統を受け継ぐ精神も大事にしていることがうかがえます。
2. のびのびと自由な校風
成城学園初等部には、創立当時から大切に継承している4つの『希望理想』があります。
- 個性教育の尊重
- 自然と親しむ教育
- 心情の教育
- 科学的研究を基とする教育
つまり、長い歴史のなかで、常に楽しみながら知的好奇心を追求できる教育を重視してきたと言えます。
その影響か、成城学園初等部の入試にはペーパーテストが無いことに加えて、決まった制服もありません。
これは、首都圏の私立小学校としてはかなり珍しい特徴かと思います。
入学するための考査内容としては、1日目に親子面接、2日目に個別テストと集団テスト、3日目に個別テストと運動テストを行います。
ペーパーテストが無いとはいえ、個別テストでは面接官である先生に問題を出されて答える必要がありますので、しっかりと準備をしましょう。
しかし、のびのびと自由な校風であることから、テストだけでなく家庭の環境、つまり親子面接も重視されていますので、普段からコミュニケーションを取って、当日に備えましょう。
3. 保護者への教育参加を呼びかけている
成城学園初等部は、「365日、一緒に歩いて行こう。」と「三位一体(さんみいったい)」をテーマに教育を行っています。
具体的には、子ども達の成長は、友だちや先生といった「人」との関わりによって多くを学び吸収するため、保護者の方々との協力体制を敷き、「教師」「保護者」「児童」の三者がひとつとなっていくことを目指しています。
正直、共働きのご家庭にとっては、少し「うっ…」となってしまうメッセージにも受け取れますね。
もちろん、週に◯時間は必ず教育に参加してください!といったことはありませんので、ご安心ください。
それでも、教育方針に対して疑問に感じる点があれば、学校説明会などで質問してみたり、ご家庭での教育方針について再度見つめ直してみても良いかもしれません。
おわりに
いかがでしたか?
今回は、超高級住宅街にある成城学園初等部についてご紹介いたしました。
お受験するにあたって、小学校について情報を収集することは必須と言えますが、意外と知らなかったことが多く、驚いた方もいたのではないでしょうか。
今回の成城学園初等部は、幼稚園から大学院までが同じ敷地内ですので安心感があるものの、教育をすべて任せきりにするご家庭とは少し合わないように感じますね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
お受験アンテナは、みなさまが自分たちに合った小学校を選ぶことを願っております。