募集しない名門塾「つくし会幼児進学教室」の特徴3つ

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こんにちは!お受験アンテナ編集部です。

今回の記事では、タブーを打ち破るメソッドで、子どもの可能性を引き出す独自の教育をしている小学校受験専門塾「つくし会」を取り上げ、どんな特徴があるのかを考えてみたいと思います。


つくし会とは?

「つくし会」は、ご自身のふたりの息子さんを慶応義塾幼稚舎に入学させた経験をもとに、小学校受験を専門にする幼児教室を作った石井美恵子さんという女性が運営するお受験塾です。

これまではベールに包まれていた「つくし会」
最難関といわれる慶應義塾幼稚舎、早稲田、学習院、聖心、青山学院など毎年合格者を出してきて、志望校合格率は98%といわれながら、一切募集も宣伝もしてこなかったために、幻の進学塾と言われていたのです。

しかし、2018年、そのノウハウをぜひ本にしてほしいと要望を受けた石井代表が、25年余りにわたって培ってきたノウハウを一冊の本にまとめあげました。
それが「募集しない名門塾の一流の教育法」(プレジデント社)です。

「つくし会」を知るなら、この本を読んでいただくのが一番早いのかもしれませんが、とりあえず少し概要が見えてきた「つくし会」について、その特徴を見ていきましょう。


1. 生活全般を鍛えてくれる

田園調布駅から徒歩5分。閑静な住宅街の一角にたたずむ「つくし会」。幼児教室とは思えないドアを開くと、そこは明るいオープンスペースになっています。
奥に白を基調としたお教室がひとつ。基本は1学年6名の少人数制

このつくし会、なんと、勉強だけでなく、運動や生活習慣までを広く教えてくれる教室なのです。

毎回のように近くの公園に行ってランニングをしたり、時にはみんなで夕飯を食べたりして過ごすというつくし会
幼稚園がお休みのときには、朝9時から夕方6時までなんと9時間も預かって、お昼も代表の手作り、というまさに家庭的な受験塾。長い1日をともに過ごすからこそ、受験生の真の姿に気づくことができるのだと思います。
ちょっとした生活習慣や「ありがとう」ではなく「ありがとうございます」と普段から目上の人には敬語を使えるようにするのは、かなり余裕がないとできない指導でしょう。

公園にある80段以上の階段を5往復してきた、と胸を張って自慢する子どもたちの笑顔は輝いています。
本来は親が鍛えるべき、マナーや生活習慣を、繰り返し繰り返し、できるまで言い続けるという石井代表は、優雅な見た目からは想像もできない並外れた根性の持ち主であるに違いありません。

勉強一辺倒ではないのに、高い合格率を誇るというのは、つまり、名門小学校であればあるほど、ペーパーテストの結果よりもマナーや生活習慣といった人としての基本的な部分を見ていることを表しているに他なりません。


2. 椅子がない

つくし会には椅子がないそうです。いや、椅子はちゃんとあるのだけれどほとんど使わないとのこと。教室がスタートした当初から、すべて立って行っているといいます。

石井代表曰く、椅子をガタガタして注意している時間が無駄だし、つくし会では子どもがペーパーを取りに来て、自分の席に戻って作業をして、また採点のために席を立つ、というスタイルなので、いちいちイスを出したり引いたりは、子どもたちにとっても面倒で、そもそも座っている時間は短い。いっそ立っていたほうが無駄がないし、動きやすいし、場所もとらない、とのこと。

そして、椅子がないおかげで、しっかり大地を踏みしめることができ、踏ん張れる体になるそうです。

しっかり立つことができれば、しっかり座れるようになる。「座りすぎ」は健康にも悪影響を及ぼすという研究結果も多く報告されていますよね。
つくし会のお子さんたちは、ペーパーや工作を、すべて立って、2~3時間は平気で集中してやっているとのこと。

体幹を鍛えることで、姿勢がよくなり、明るい表情であいさつをするようになる。
椅子を取り除いた効用はかなり大きいようです。


3. 受験用のカリキュラムがない

一般の幼児教室では、運動、絵画・工作など、項目別に分けて、カリキュラムを用意しています。
しかし、つくし会では、一人ひとりに合わせて知育、体育、絵画・制作、お話づくりなどを組み合わせて指導しているそうです。

お子さんによって、年齢も月齢も、興味の対象も違うし、そのとき集まったメンバーでもやることが多少異なってくるとのこと。

一人ひとりやることがばらばらである分、それぞれのお子さんが、今、自分は何をやっているかということを自覚して、能動的、積極的に取り組むようになります。
その分、指導の先生は大変。石井代表をはじめとしてお手伝いの先生が一人ずつきちんと見守ることで、結局は効率的な指導につながっているのです。


おわりに

いかがでしたか?
つくし会の教育方針は「素敵な大人の下地を作る」こと。
これまで門外不出だったメソッドを読んで、お受験一辺倒では名門校に合格することはできないということを改めて感じました。

とはいえ、石井代表のメソッドは、人として6歳までに身につけるべきことをシンプルに身につけましょうということばかり。

もし、万一、6歳の時点で第一志望校と縁がなかったとしても、つくし会で鍛えられていれば集中力、忍耐力が身についた素敵な大人に育つと確信しました。

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